宮城県立烏野高校のエースとして活躍する地元のバレーボールチームに心を奪われた少年、日向翔陽。彼は偶然テレビで春高バレーの中継を見つけ、その「小さな巨人」と称される選手のプレーに感動し、自らもバレーボールを始めることを決意します。身長が低いという体格的な不利を補うために、彼は非凡な運動神経と跳躍力、そしてバレーボールへの情熱を持っています。
しかし、彼が入学した中学校のバレーボール部は環境的に厳しいものでした。指導者もおらず、彼以外の部員もいませんでした。そのため、日向は上達の機会を逸してしまいました。中学3年の夏、ようやくチームメンバーを集めて臨んだ最初で最後の公式戦で、日向率いる雪ヶ丘中は強豪校であり、コート上の王様と呼ばれる天才セッター・影山飛雄が所属する北川第一中に惨敗します。影山に中学校での3年間を否定された日向は、リベンジを果たすために憧れの烏野高校排球部に入部することを決意します。
部活動初日、体育館に入った日向の前には影山が現れます。最初は反発し合っていた二人ですが、彼らはお互いの個性を活かした「トスを見ない」クイック攻撃、通称「変人速攻」を開発します。この特異な戦術を用いて、彼らは独自のプレースタイルを築き上げ、全国大会を目指すために烏野高校の個性豊かな仲間たちと共に努力を重ねるのです。彼らには、自分たちだけが見ることのできる「頂の景色」を目指す情熱と決意があります。